VISION

「単に人とつながるだけではなく、自然や文化とも再度つながり、本来の自分を取り戻すことが必要なのです。」 ショウヤ・グリッグ

SHIGUCHIの名は、匠の知恵で生まれた材どうしを組む「仕口(シグチ)」の美しく機能的なつながりが、由来となっています。

再生された古民家で、日本建築の伝統と文化が蘇り、絶えず変化し循環する自然や人とのつながり、お客様とのつながり、ここで働く仲間や地域、生産者とのつながりを、もう一度強くつなぐ物語を紡いでまいります。そして、このギャラリーのような空間で、ものごとの本質に触れ、目に見えない大切なものとつながり、自分の好きなことを追い求めながら、自らが成長し、世の中に貢献できる空間づくりを目指します。

SHIGUCHI

仕口とは、柱や梁、桁などを、釘などを使わずに一分の隙間もなく組み合わせてつなぐ日本建築の伝統的な技法です。神社や古民家などに用いられます。接合部分は一見シンプルに見えますが、完成するまでに数十年かかる場合もあります。中でも、欅、オーク、チェリーなど密度の高い木材は堅木であるため、型を合わせ接合する作業にはとても時間がかかります。

まさに、日本の「ものづくり」の原点が、仕口には宿っています。木材の性質を生かした様々な形の接合部や特殊な工具を習得された上で、木材、気候、環境の変動などにも考慮した匠の技の賜物です。

KOMINKA

昔の宿場のように立ち並ぶ古民家の群れは、忘れられがちな日本の原風景を思い出させてくれます。元々、ここに移築された古民家は、会津に建てられていたもので、熟練の職人により梁をそれぞれ解体したのちニセコに移し、モダンで快適な空間へと再構築したものです。

大規模にリノベーションされた古民家の内部は、柱の仕口跡に埋め込まれた鉛など、細部までアートな空間としてお楽しみいただけます。通常は破棄されてしまう型枠の廃材や、偶然生まれたコンクリートのジャンカなども、壁や棚などのインテリアとして生まれ変わり、資源を再利用し循環させる造りとなっております。

そして、鉄の廃材でつくられたアートワークの中の和室では、茶道や生け花などの和の文化や、瞑想、アロマセラピーなどを体験できます。また、客室内に置いてある本や写真集もご自由にご覧いただけます。SHIGUCHIは、隣接する古民家「そもざ」の姉妹邸です。「そもざ」の1Fのレストランやギャラリーもご利用でき、イベントもご参加いただけます。古民家で唯一無二の体験を、どうぞお楽しみください。

「SHIGUCHI」と「そもざ」は、同じ花園エリアにある日本旅館「坐忘林」から始まった三部作の一部でもあります。この3つの場所を通して、自分自身が見出し経験した本物の日本らしさを体現できればと思います。

ショウヤ・グリッグ

ショウヤ・グリッグ

SHIGUCHIのクリエイティブディレクターであるショウヤ・グリッグは、美術写真家兼アートコレクターでもあり、「坐忘林」の共同創設者、「そもざ」と「SHIGUCHI」の所有者でもあります。北海道に30年以上在住し、古代文化と現代の息吹を感じられる北海道の伝統工芸品を蒐集しながら、日本文化の伝統建築、アート、自然とのつながりを深めることに情熱を注いでいます。

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